ドタバタで可笑しな
サマーアドベンチャー。
Los Angeles Times

2人によって活気に満ちた
思春期の友情が描かれている
Washington Post

無礼で、下品で、不規則で、
たまに気持ちが悪い。
だが、普段あまりスクリーンで
観ることができない、
とても笑えて愛らしい人生の
一部を切り取った作品。
Chicago Sun-Times

道徳心無しの、楽しく、エネルギー
溢れる映画。気持ちよく無責任だが、
同時に斬新な優しさも
あるガールズドタバタムービー
Variety

『ミッドサマー』『レディ・バード』『ムーンライト』など数々の話題作で知られる制作・配給会社A24が、またもや斬新な映画を届けてくれた。『Never Goin’ Back ネバー・ゴーイン・バック』は「これまで観たことがない」と評されたティーンムービーだ。
 本作は、オーガスティン・フリッゼル監督のほぼ自伝的映画である。主人公であるアンジェラとジェシーは、治安の悪い環境で違法行為を繰り返しており、お下品な会話も多い。一般的に、こうした若者、とくに女性を描く場合、経済格差や家庭環境など、社会問題にまつわるシリアス描写がつきものだ。しかしながら、監督が「自分と同じ境遇のティーンムービー」を志向した本作は、ゆるく明るいコメディタッチが貫かれている。当事者の視点から「困難のなかサバイブする女子たち」を魅力的に描く、新しく自由なガールズムービーとして誕生。アンジェラを演じたのはマイア・ミッチェル。オーストラリアの人気子役出身で、ディズニー映画『ティーン・ビーチ』シリーズほか、人気ドラマ『フォスター家の事情』で知られる気鋭の若手俳優だ。ジェシー役には、モデル出身のアメリカ人、カミラ・モローネ。本作出演後には、2019年、サンディエゴ国際映画祭のライジング・スター賞に輝いている。キャストオーディション中、偶然同室していたミッチェルとモローネを目にした監督は「この2人しかいない」と即断をしたという。この映画を観終わった我々観客もまた、同じように感じるはずだ。

テキサスの夏。親友であるアンジェラとジェシーは、高校を中退し、ダイナーでウェイトレスのバイトをしながらワンルームに同居していた。ある日、アンジェラがジェシーの誕生日を記念し、憧れのリゾートビーチへのバケーションをプレゼントしたことから物語がはじまる。旅行費用の支払いでなくなった家賃を稼ぐため、2人はアルバイトを増やしていく。その矢先、自宅に突然強盗が入る騒ぎでやってきた警察が、部屋にあるドラッグを発見し、2人は逮捕されてしまう。アンジェラとジェシーは、はたして憧れのリゾートビーチへ行けるのか。カオスな数日間が幕をあける。

Maia Mitchell

マイア・ミッチェル

1993年、オーストラリア出身。ディズニー・チャンネルのオリジナル映画『ティーン・ビーチ・ムービー』でヒロインのマッケンジーを演じた。2013年、ジェニファー・ロペス製作総指揮、ABCファミリー(現フリーフォーム)放送の『フォスター家の事情』で主演の1人を務めた。近年では、『Hot Summer Nights/ホット・サマー・ナイツ』にも出演。

Camila Morrone

カミラ・モローネ

1997年、アメリカ カルフォルニア出身。ブルース・ウィリス主演の『デス・ウィッシュ』、MGMによるリメイク版『Valley Girl(原題)』に出演している。2016年には19歳にして人気ファッション誌「VOGUE」の表紙を飾り話題に。

Kyle Mooney

カイル・ムーニー

1984年、アメリカ カルフォルニア州出身。『サタデー・ナイト・ライブ』で注目を集め、2017年『ブリグスビー・ベア』で脚本の共同執筆と主演を務めた。映画『ズーランダー No.2』や『ネイバーズ2』にも出演。アップライト・シティズンズ・ブリゲイド劇場で作家やパフォーマーとしても定期的に活動している。

Joel Allen

ジョエル・アレン

アメリカ出身の俳優。テレビシリーズ「パージ」、「Room104」などに出演。

Kendal Smith
ケンダル・スミス
Matthew Holcomb
マシュー・ホルコム
Atheena
アティーナ・フリッツェル

監督

Augustine Frizzell

オーガスティン・フリッゼル

テキサス州ダラス生まれ。本作が長編デビュー作である。フリッゼルが監督した最初の短編2本はサウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)始め多くの映画祭でプレミア上映されている。女優としても15年以上ものキャリアがある。長編2作目は日本ではNetflixで配信されている『愛しい人から最後の手紙』

  • 制作

    James M. Johnston

    ジェームズ・M・ジョンストン

    『セインツ -約束の果て-』、『Listen Up Philip(原題)』、『Person To Person(原題)』、『A Ghost Story/ア・ゴースト・ストーリー』を手掛けた。2012年のバラエティ誌による「注目プロデューサー10人(10 Producer’s To Watch)」に名を連ね、2013年にはプロデューサーとしてインディペンデント・スピリット賞を受賞。

  • 制作

    Liz Cardenas

    リズ・カーデナス

    映画製作者/女優。オーガスティン監督の2本の短編映画のプロデューサーでもある。IFPナラティブ・ロボ作品である『Kids Go Free to Fun Fun Time(原題)』のプロデューサーも担当し、ヨーロッパでロケを行った。

  • 撮影監督

    Greta Zozula

    グレタ・ゾルラ

    『The Immaculate Reception(原題)』という短編作品の撮影を担当。この作品は2014年サンダンス映画祭でプレミア上映され、グレタは新人撮影監督賞を受賞した。2016年後半には『Fray Day(原題)』を撮り、トライベッカ映画祭でプレミア上映され、MIFFでは最優秀審査員賞を受賞。主に長編作品の撮影を担当している。

  • 美術監督

    Olivia Peebles

    オリビア・ピーブルズ

    デヴィッド・ロウリー監督の『さらば愛しきアウトロー』やM・ナイト・シャラマン監督の『ミスター・ガラス』などを担当。サンダンス、トロント、SXSW、トライベッカなどの映画祭でプレミア上映された数々の作品の美術を担っている。

  • 衣装デザイン

    Annell Brodeur

    アネル・ブロデュール

    彼女が担当した映画には、デヴィッド・ロウリー監督の『A Ghost Story/ア・ゴースト・ストーリー』、『さらば愛しきアウトロー』などがある。2017年の夏には、カルロイ・ヴァリ国際映画祭で「優秀な職人」の1人に選ばれた。

  • 編集

    Courtney Ware

    コートニー・ウェア

    作家、監督、プロデューサー、エディターである。カメロン・ブルース・ネルソン監督の『Some Beasts(原題)』で2014年IFPナラティブ・ラボ・フェローに選出。長編映画の初監督作品となる『Sunny in the Dark(原題)』は2016年に公開された。

  • サウンドデザイン

    Eric Friend

    エリック・フレンド

    長編映画、短編映画、ドキュメンタリー、アニメ、テレビ、CMなどサウンドデザイナー、サウンドエンジニア、作曲家として活躍。1995年から2005年までマイク・ジャッジのインハウスエンジニアを務め、2000年から2003年までスプーン(Spoon)のキーボードを担当。

  • 音楽

    Sarah Jaffe

    サラ・ジャッフェ

    ノラ・ジョーンズやエリカ・バドゥ、チェルシー・ウルフ、シンディ・ローパーなど多数のアーティストと共演をした実績をもつ。ヒップホッププロデューサーのS1と作曲のパートナーで、2人の最初のコラボ作品『バッド・ガイ』はエミネムのグラミー賞受賞アルバム『MMLP2』に収録されている。